精製方法紹介:ハニープロセス編

珈琲の豆にはいろいろな精製方法があるのをご存知でしょうか?

珈琲屋さんに行ったり、自家焙煎珈琲屋さんにいったりして、見たり聞いたりしたことがある人もいるかと思います。

ウォッシュド(WASHED)

ナチュラル(NATURAL)

ハニープロセス(HONEY PROCESS)

スマトラ式(SMATRAN PROCESS)

などです。


今回はぶーちゃん珈琲の中で扱っているGUATEMARAのコーヒーで採用しているハニープロセスについてご紹介します。

<ハニープロセスとは?>

コーヒーチェリーを収穫後、皮をむき発酵させ、その後は表面のミューシレージと呼ばれるヌメり成分を残したままゆっくりと乾燥させた精製方法です。

この過程で表面にある甘味がコーヒー豆に移り、ハチミツを思わせる甘さと柑橘系の明るさを兼ね備えたユニークな味わいのコーヒーが完成することからハニープロセスと呼ばれています。


簡単に収穫〜精製までのプロセスがわかる写真をご紹介します。


1. 収穫

コーヒーの木にできた実は一つずつ手摘みで収穫します。
※ブラジルなどの大規模な農園は機械を使って収穫します。

2.パルピング(果皮を剥く)
収穫したチェリーは成熟豆と未成熟豆を選別後、パルピングという工程で
チェリーの皮(果皮)を剥きます。下の写真はバイシクルパルピングといって、自転車を用いた環境に優しいパルピングマシンです。

3.ミューシレージ(ヌメり成分)がついた状態での乾燥

果皮を取り除いたあとはミューシレージがついた状態で乾燥をします。このミューシレージがついた状態で乾燥することでミューシレージの甘みが豆に移り、独特の甘みや香りが楽しめるようになります。

4.乾燥

その後はある一定の値まで水分値が下がるまで、パーチメント(豆の外側の薄皮)の状態で乾燥させます。輸出の際の雑菌の繁殖などを考慮して水分値は11~12%まで乾燥させます。



5.脱穀

乾燥が完了したら、パーチメントと生豆を分ける脱穀工程に入ります。
ピーナッツの皮よりもう少し硬めのパーチメントを剥がしたら、生豆が登場。

これでやっと焙煎ができる状態になります。

下の写真は2022年4月 鹿児島にある宮出珈琲園さんにファームステイしたときに体験させてもらった脱穀時の写真です。

Coffee Tree Apartment|宮出珈琲園

=発送停止期間のお知らせ= 宮出珈琲園では誠に勝手ながら関西でのコーヒーセレモニー開催につき、下記のとおり臨時で発送をおやすみさせていただきますのでお知らせいたします。 大変ご不便ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。 ■発送停止 7月下旬より8月中旬 ご理解、ご了承のほどよろしくおねがいいたします。 ======== 奄美諸島の徳之島という離島にて、コーヒー栽培をしている宮出珈琲園のオンラインストアです。 ※ほぼ一人で栽培、精製、パッキング、発送を行っているため、ご注文より発送まで1ヶ月程度お日にちをいただく場合がございます。また、離島からの発送のため、天候による遅延もございます。ご了承くださいませ。 ※お急ぎの場合は、事前にお問い合わせください。 2007年よりコーヒー栽培を始め、途中、台風被害により、それまで育てていたコーヒーの木2500本が全滅するという憂き目にも遭いながら、ようやく栽培方法を確立し、2017年に300本が初収穫することができました。 どのような思いでコーヒーを栽培しているかを少し紹介させていただきます。 巷のコーヒーショップで、この数年よくお見かけする「生産者の思いを伝えたい」という文字を見るたびに湧いてくる疑問があります。 本当につたえられてるのかな?生産者の生の声を聞き、自身も生産者である私にしかできない事はないだろうか? 生産者は「コーヒー豆」のみを作っているのではありません。「コーヒーの木」を育てているのです。 しかし商品として流通しているのは種子(コーヒー豆)だけ。 可食部分の最たるものであるはずの果実でさえ、捨てられているのが現状です。 私はこの11年、生産者&ロースターとして、豆だけでなく、花、果実、葉っぱなど、コーヒーの今まで捨てられていた部分の飲み方を研究してきました。そしてついに、「コーヒーの木」一本丸ごとを美味しく味わう調製方法、焙煎方法、発酵方法にたどり着くことができたのです。 徳之島の宮出珈琲園は、世界のコーヒー生産者の実験圃場でありたいと思っています。 世界のコーヒー生産の多くは、植民地のプランテーションで発達したという歴史的事情があり、貧しく虐げられてきたという側面があります。 小規模な生産農家は、努力をして良質なコーヒーを作っても、スペシャルティ

Coffee Tree Apartment|宮出珈琲園



このようにコーヒーチェリーを収穫してから、脱穀し、生豆になるまで長い工程を経て

やっと珈琲豆になるということを知ると、本当に貴重なものなんだと感じます。


一杯のコーヒーを飲む時、その珈琲はどんなプロセスを経て、珈琲になったのか?想いを馳せて飲むのも面白いかもしれませんね。


ぶーちゃん珈琲で飲む時や、どこか珈琲屋さんで飲む時にプロセスについて聞いてみたり、確認してみたりするのもまた一つコーヒーライフが楽しくなる要素になるかもしれません。

ぜひぜひ日常のコーヒーライフを彩れたと思います。



今回は精製方法についてご紹介しました。

次回はまた別の精製方法について、ご紹介できればと思います。

引き続きよろしくお願いします。



ぶーちゃん珈琲

〜あなたの日常を彩る優しさに溢れた珈琲をお届けします〜

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